2021年5月【比較】スマホ料金を安くしたい！「楽天モバイル」「ahamo」「povo」「LINEMO」「ワイモバイル」「UQ」最適な新料金プランは？

激しい競争がはじまった携帯電話4キャリアの新料金プラン、ドコモの「ahamo」、auの「povo」、ソフトバンクの「LINEMO」、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT」、また以前よりサブブランドとして展開していた「Y!mobile」と「UQ」の新プランも含めて比較しご紹介します。

新サービスへの乗り換え時に多少手間はかかるものの、それを上回る価値がきっとあるはずです。

皆さんの検討の手助けになれば、うれしいです。

最適プランは？どのサービスを選べばいいの？

私は4年ほど前より「Y!mobile」を利用開始し、加えて昨年9月から1年間無料キャンペーンを実施していた「楽天モバイル」をサブとして利用しています。

今春開始された各社新サービス（特にahamo）にも魅力を感じていますが、今のところすぐに他社に乗り換えることは考えていません。（Y!mobile新プランへ変更しました）

というのも、私の状況は以下の通りなのですが、家族割引やショッピングでの利用特典（PayPayポイント獲得）を考えると他のサービスより実質安く使えており、Y!mobileのほうがお得なんじゃないかなと感じているからです。

どのサービスが良いかは人や利用する状況によって変わってきます。
CMのキャッチコピーだけ惑わされずにサービスを選びましょう。

楽天モバイル

利用可能エリアに多少不安はあってもインターネット（高速データ通信）や音声通話の使い放題を利用したい人には、楽天モバイルの「RAKUTEN UN-LIMIT（ラクテン アンリミット）」がおすすめです。

楽天回線エリアは整備途中

楽天モバイルは通信キャリア（MNO）新規参入ということで、使い放題の楽天回線エリアは整備途中です。
都市圏ではだいぶ広がっているきている印象ですが、地方や屋内はまだまだ不安があります。（特に屋内はエリアマップ上では楽天回線エリア内となっていても）

自社回線が整っていない地域はパートナー回線のauネットワークを使用することになりますが、その場合は高速データ容量が月間5GBまでとなります。ご契約の際はエリアに注意してください。
（データ容量超過後の通信速度は最大1Gbpsですが、ネットが使用できないレベルではありません。）

通信・エリア | 楽天モバイル

楽天モバイルの通信エリア（4G・5Gの電波状況）を、地図や住所検索で簡単にご確認いただけます。あなたの住む街でも快適に。

network.mobile.rakuten.co.jp

できれば初めはメイン回線からの乗り換えではなく、サブ回線として新規電話番号で利用開始されることをおすすめします。

楽天回線での高速データ容量は無制限、専用アプリで音声通話も無料

楽天回線利用時は高速データ容量は無制限となっています。
1日10GB超で制限され翌日には復活という噂もありますが、それでも月300GB程度は利用可能なため、他サービスと比べるとかなり優位となっています。
（個人的にはいつまで維持できるかなとを思っていますが）

また、専用アプリ「Rakuten Link」利用時は国内通話もかけ放題（一部対象外通話あり）となります。（「Rakuten Link」未利用時は他社と同額の22円/30秒）

1GBまでなら無料で使える

後追いの「ahamo」「povo」「LINEMO」に対抗するため、使用量に応じて料金があがっていく従量料金となりました。
1GBまでなら月額0円、20GBまでは月額2,018円、20GB超過で3,280円となっています。

月々のお支払いで楽天ポイントが貯まる＆使える、SPUでも+1倍

楽天モバイル月々のお支払い100円（税抜）につき1ポイントが貯まります。また、楽天ポイントで月々のお支払いをすることも可能です。

楽天サービスを使うほど楽天市場でのお買い物後に付与されるポイントがアップする「SPU」（スーパーポイントアップ）サービスがありますが、楽天モバイル契約中でも+1倍となります。
※SPUで付与されるポイントは付与の翌月末日までの期間限定ポイント

ahamo

エリアに不安を感じたくない、通話は少しするかもという人には、ドコモの「ahamo（アハモ）」がおすすめです。NTTグループということでサービスには余裕が感じられます。

国内通話定額付きで税込2,970円

5分以内なら回数無制限で国内通話が無料のサービス付きで消費税込み2,970円で提供。
※一部対象外通話あり

オプションサービスとなっているpovoやLINEMOは同じサービスを加えると税込で3,278円となるため、通話定額をつけておきたい人はahamoのほうがお得に利用できます。

海外でも手軽に利用できる

ahamoは国内と合わせて20GBの範囲内であれば、海外（82の国・地域）でも追加料金不要でインターネット（データローミング）を利用可能です。
空港で現地通信サービスのプリペイドSIMを購入して差し替えたりすることなく、手軽に利用できます。
（早くコロナ過が収束し気軽に海外旅行ができる日が戻って来ることを願っています。）

povo

日によって大量のデータ通信をすることがあり月間20GBでは足りなくなりそうな人には「povo（ポヴォ）」がおすすめです。

トッピングで自分にあったサービスを作れる（ようになるはず）

povoでは他社でいうオプションサービスを「トッピング」と称し、ユーザー自身が利用シーンに応じてサービスを組み合わせて利用できるようサービスを展開していく予定です。

今のところ目新しいものは、利用申込後から24時間データ通信が使い放題になる「24時間データ使い放題（220円/1回）」のみとなっています。
今後に期待したいですが、現状はあまり優位性を感じられません。

LINEMO

LINEが大好きで通話もLINE通話でOKという人には「LINEMO（ラインモ）」がおすすめです。

LINEギガフリー

LINEMOではデータ容量を消費せずにLINEのトーク・音声通話・ビデオ通話を利用できる「LINEギガフリー」が用意されています。データ容量超過後も速度が落ちずに利用可能です。
※一部対象外の通信あり

LINE通話であれば、実質無料（追加料不要）で通話し放題となります。

Y!mobile（ワイモバイル）

家族で複数回線利用されるのであれば、2回線目以降1,090円も安くなる「Y!mobile（ワイモバイル）」の新料金『シンプルS/M/L』がおすすめです。
全国に多数の店舗がありサポートサービスも充実しています。

家族割引で2台目以降大幅割引

楽天や他社対抗としてサービス開始したY!mobileの新プランは家族割引の割引額が増額されています。家族で複数回線利用するとUQモバイルより安い料金となります。

例えば、
15GBの「シンプルＭ」を2回線利用する場合
月額料金は
1回線目：3,278円
2回線目：2,090円
となり、家族単位で平均すると1回線当たり2,684円で、UQモバイルの同容量プラン「くりこしプランM」（2,728円/月）より1回線当たり44円安く利用することができます。
もし3回線であれば家族単位1回線当たり2,486円となり、さらに安く（1回線当たり242円安く）利用可能です。

Yahoo!ショッピングやPayPay利用で特典増量！

Y!mobileは追加料金なしで「Yahoo!プレミアム会員」となることができ、「Yahoo!ショッピング」や「PayPayモール」での購入特典ポイントが1倍から3倍になります。
（ヤフーショッピング「5日のつく日」特典や他キャンペーンとの組み合わせでさらに増量も）

また、PayPayのキャンペーン実施時にはY!mobile契約者が優遇されることがよくあり、効率よく使うとたくさんのポイント（PayPayボーナス）を獲得することが可能です。

なお、付与されるPayPayボーナスは有効期限がなく日常使いにも便利です。

UQモバイル

ひとり（単回線）での利用で、念のため店舗サポートはあったほう安心という人には1回線目からY!mobileより安く利用できる「UQモバイル（ユーキューモバイル）」の新料金『くりこしプラン海外82の国・地域』がおすすめです。

ひとりでも安い月額料金

UQモバイルは1回線目からY!mobileより安い料金となっています。
その代わりなのか家族割引は通常サービスとしては提供されていません。（春商戦のキャンペーンとして期間限定で提供実績あり）

データ容量くりこしやデータ節約モードを用意

UQモバイルは使いきれなかったデータ容量を翌月にくりこしすることができるのが特徴で、月によって通信量の差が大きい場合に便利です。

また、SNSなどの利用ではデータ容量を消費しない「節約モード」（アプリで切り替え）も用意されいますが通信速度はデータ容量超過時と同じ速度となります。
（3GBプランの場合にやりくりする感じでしょうか。個人的にはあまり利便性を感じません。）

UQモバイルのサービス提供元のauもPayPayと同様のQRコード決済サービスを提供していますが、PayPayほどの優遇はあまりされていない印象で、au Payも大型キャンペーンがあるので今後に期待です。

あまり気にしなくていいと思うところ

• 5G対応しているか？
  本ページ記載の新サービスはすべて5G通信にも対応しています。
  といってもまだまだエリアも狭く、スマホの画面に5Gが表示されていても4G（LTE）と通信速度が大きく変わらないこともあります。また、5Gで通信するためには5G対応スマホも必要です。
  あと1～2年たたないと5Gの恩恵は受けられないと思います。
• 契約期間の縛りは無いか、違約金は？
  本ページ記載の新プランはすべて「契約期間縛り無し」で「解約時期による違約金も無し」です。
  ただ当たり前ですが、スマホを分割払いで購入した場合は残っている分の支払いが必要です。また、短期解約を繰り返すと怪しいお客さんだとマークされるらしいのでご注意ください。
• キャリアメールは必要？
  ahamo、povo、LINEMOはキャリアメールを提供していませんが、こちらはなくても良いと思います。今後もスマホ会社をその時に応じて乗り換えようした場合、キャリアメールに縛られることになりかねません。はじめは手間がかかるかもしれませんが、キャリアに依存しないGメールに移行しておくべきだと思います。
  

比較表

※2021年5月6日時点の内容で金額は税込み
※期間限定の特典は除く
※無料／無制限／使い放題／高速などの表記があっても、一部対象外や通信品質維持のため制限される場合あり

	ahamo	povo	LINEMO	Rakuten UN-LIMIT	Y!mobile	UQモバイル
月間データ容量 月額料金	20GB 2,970円 （海外でも利用可）	20GB 2,728円	20GB 2,728円	楽天回線は無制限 （パートナー回線は5GB、海外は2GB） 料金は使った通信量に応じて 1GBまで 0円 ※2～5回線目は1,078円 3GBまで 1,078円 20GBまで 2,018円 20GB超過後 3,278円	シンプルS 3GB 2,178円 （2回線以降 990円） シンプルM 15GB 3,278円 （2回線以降 2,090円） シンプルL 25GB 4,158円 （2回線以降 2,970円）	くりこしプランS 3GB 1,628円 くりこしプランM 15GB 2,728円 くりこしプランL 25GB 3,828円
データ容量超過後の 最大速度 ＜高速通信に戻す料金＞ （国内）	最大1Mbps ＜550円/1GB＞	最大1Mbps ＜550円/1GB＞	最大1Mbps ＜550円/1GB＞	パートナー回線 最大1Mbps ＜550円/1GB＞	最大1Mbps シンプルSは最大128kbps ＜550円/0.5GB＞	最大1Mbps くりこしプランSは最大300kbps ＜220円/100MB＞ ＜550円/500MB＞
メールアドレス （キャリアメール）	無し	無し	無し	2021年夏ごろ 提供予定	有り（無料）	有り（220円/月）
国内通話料金	5分までは無料 回数制限なし ※一部対象外あり 5分を超えた分は 22円/30秒	22円/30秒	22円/30秒	「Rakuten Link」 アプリ使用で無料 時間・回数制限なし ※一部対象外あり アプリ未使用時は22円/30秒	22円/30秒	22円/30秒
申し込み方法 サポート対応	オンライン ※ドコモショップで オンライン手続きを手助けする 有償サポートあり	オンラインのみ	オンラインのみ	オンラインと店舗	オンラインと店舗	オンラインと店舗
サービスの特徴	国内通話5分無料込み 海外でも 国内利用とあわせて 20GBまで使える ドコモのクレジットカード 「dカード」利用で特典あり	他社でいうオプションを 「トッピング」と称して 自分好みの使い方ができるような サービスを展開予定 「24時間データ使い放題」 220円/1回 （今のところ特色はこれだけ）	LINEアプリのトークや通話は データ容量20GBが減らない ※一部対象外あり LINE通話は実質無料 （ビデオ通話も可） 2021年夏から LINEスタンププレミアム （ベーシックコース）が 追加料金なしで使用可	条件はあるものの データ通信無制限、 通話料無料は破格 利用可能エリアは整備途中 （エリア内でも屋内は不安はあり）	家族割引サービスで 2回線目以降1,181円割引 ヤフープレミアムが 追加料金なし 充実した店舗サービス	使いきれなかった データ容量は翌月にくりこし可 データ容量を無駄なく使える 節約モード 100MB単位でも追加可
こんな人におすすめ	通話定額（5分）も欲しい 海外でも使いたい	「24時間データ使い放題」を 使いたい 今後のトッピング展開に期待	LINEをよく使う 通話はLINE通話でOK	エリアに多少不安があっても 無制限サービスに期待 楽天サービスをお得に使いたい	家族（複数台）で利用 ヤフー＆PayPayをお得に使いたい 店舗サポートもあると安心	データくりこしに魅力 店舗サポートもあると安心